「年収100万円アップさせてね!」
転職活動を始める前に妻が僕に言いました。二人目と三人目の双子が産まれることになり、東京から地方へと引っ越して、子供をのびのびと育て、ついでに年収もアップさせようという作戦です。
薬剤師はMRなど企業勤務でない限り、田舎であればあるほど、給料が高くなる傾向があります。2018年の県別平均給与は、東京約520万円・全国平均約535万円であり、地方では600万円を越えている県もありました。
現時点でのスペック
- 調剤薬局勤務 二社目 勤務歴3年
- 役職 店長
- 薬剤師歴9年 調剤薬局のみ
- 認定薬剤師
- 年収580万円 住宅手当込み
自分で言うのもなんですが、よくいる中堅薬剤師ですよね~。さてここから100万円アップを目指すということは、目標は年収680万円ということになります。
さらに年間休日120日(完全週休2日制+祝日)、残業少なめという条件を譲りたくないとなると…いくら地方でも適当に就職活動してては難しいと感じました。
「よし、エージェントに連絡しよう」
自分一人で悩んでいても仕方がないので、転職サポートをしてくれるエージェント(日経DIとかによく広告が出ている)に連絡してみることにしました。
今回のエージェント選びで注意したポイントは、できる限り大手のエージェントを選ぶことです。地方での転職情報は、圧倒的に大手が握っているからです。
ホームページから応募フォームに必要事項を記入し送信。あとは、連絡が来るのを待つだけです。ですが、ただ連絡を待っていても仕方ないので、転職に関して勉強してみようと思いました。
「エンゼルバンク」を読んでみました
「エンゼルバンク」は転職がテーマになっているマンガです。転職については素人なので、活字よりマンガの方が飽きず、学習効率が良いと思いました。
作者は「ドラゴン桜」「インベスターZ」で知られる三田紀房さんです。元は個人商店を経営されていたという変わった経歴を持つマンガ家で、絵もなかなか独特です。
全巻読破してしまうくらい面白かったです。いや、ちゃんと勉強にもなりましたよ。転職だけでなく、仕事に関して非常に考えさせられました。その中でも特に印象に残った言葉を紹介します。
人の価値は「相場」で決まる
すべての物事は相場で決まるということです。人の価値もそうです。自分で決めるんじゃないんです。決めるのは相場なんですよ。
三田紀房「エンゼルバンク」より引用
この言葉に出会ってから、自分の価値を客観的に見つめるようになりました。どれだけ資格や技術があろうとも、自分の価値を決めるのはあくまでも雇用主ということです。
雇用主にとって人を雇うということは「買い物」でしかありません。そして人材の価値は「相場」が決めます。だからこそ地域・時期・会社の状況によって年収が変わってくるのです。
そして最も重要なのは、自分を雇ってくれる「雇用主」に「雇いたい!」と思わせることです。それには何をすればいいのか…とか考えながらエージェントからの連絡を待つことにしました。
結論
人の価値は相場が決める。だから地域・時期・会社の状況によって年収が変わります。